開催日:8月10日(木)
開催時間:15:00~15:30
会場:池袋サンシャインシティ 展示ホールC
登壇者:片桐仁、片桐春太、原口尚子(水木しげる先生長女) MC: 高見暁 ※敬称略
プレス向けの内覧会には、「ゲゲゲの鬼太郎」の原作者である水木しげる先生の長女である原口尚子さんと、今回の「鬼太郎EXPO」にもアーティストとして参加し、NHKドラマ『ゲゲゲの女房』では貧乏神役を演じた俳優の片桐仁さんと、次男・春太さんがゲゲゲの鬼太郎のトレードマークである黄色と黒のちゃんちゃんこ姿でそろって登壇!片桐さんは夏らしく黒の浴衣姿で登場し、「ちゃんちゃんこを着ている鬼太郎は洋服なんですけど、和服にも合うかなって。このビジュアルが鬼太郎そのものですね、それくらい強烈なくらいのアイテムですね」と初めてのちゃんちゃんこ姿に笑顔を見せていた。鬼太郎イベントに初参加の春太さんは「小学生の時に鬼太郎のアニメを見ていた怖かった記憶があります」というと片桐さんからは「怖いのが苦手なんです」というフォローが。さらには今回MCを務め、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(第6期)のプロデューサーでもある高見暁からは「ごめんなさい。怖いシーンは思いっきり怖く作っております!」とまさかの謝罪を受ける場面もあった。
「ゲゲゲの鬼太郎」初のトリビュートアート展となる本イベントについて、企画が持ち上がった時のことを聞かれると原口は「こうやって大きいイベント会場で、アーティストの方々が作品を作ってくださるのは初めてだったので不安だったのですが、作品を見て安心しました!みんなこんなに“鬼太郎愛”を持ってくださっているのだなと嬉しかったです」と感動した様子だった。
俳優であると同時にアーティストでもある片桐さんは今回のオファーを受けた際の気持ちを「本当に呼んでもらえなかったらどうしようかと思ってました!」と正直に告白。特に『ゲゲゲの女房』で貧乏神役を演じていた時のエピソードを聞かれると「妖怪役をやったんですけど貧乏神のほかに、“貧乏神が宿ってる大蔵省の役人“と、“貧乏神が宿ってる超金のない漫画家”と3役もやらせてもらったんですが、この上なくなんだろうと思ってましたね(笑)」と当時の不思議な気持ちを明かしつつも、「来てほしくないんだけど、はたから見るとちょっと愛らしい。迷惑な奴だけど憎み切れないみたいな感じがよかったですね」と水木キャラの人情味を熱く語った。
さらに、実際に片桐さんの作品『メンボー神』が登場すると、その完成度の高さに会場からは思わず驚く声も。片桐さんも作品について「綿棒って当たり前のように使ってるけど、本当にほしいと思ったときになかったりするという神です」と解説し会場の笑いを誘った。「僕が演じた貧乏神はニヤニヤ笑っていたのでメンボー神もニヤニヤしてもらうようにしました。顔に関しては水木先生のイラストを何とか立体化しようと思って、なかなか難しかったけど楽しかったですね。手に持っている綿棒は実際に使わなくなった筆をベースに活用しました。鬼太郎はアーティスト心をくすぐるんです」とアーティストとして熱く語った。そして今回は春太さんの作品・『落花生人』も登場。自身が大好きだという「ふなっしー」に着想を得て、体の中に人を捕まえて閉じ込めてしまう、という能力を持つオリジナルの妖怪を立体化したもので会場を驚かせ、原口からは「千葉県のゆるキャラになりそうですね。妖怪チックでもあり、皆さんから受け入れられそう」と絶賛されていた。
最後に、原口は「じっくり拝見させていただきましたが、どの作品も愛があふれていて、水木しげるって昭和の世代の人で、昔の匂いをまとっているんですが、そんな水木が生み出した鬼太郎や妖怪たちが現代の空気をまとっているんです。それがすごく見ごたえがあるし新鮮で、とても興味深い作品ばかりでした。ぜひ皆さんにもご覧いただけたらなと思います」と会場に並んだ作品たちをアピール。片桐も「ぱっと見なんだこれ!?て思う作品もあるんですが、よく見るとちゃんと鬼太郎になっているんです」というと原口も同意の表情で頷いた。続けて片桐は「初めて妖怪と触れ合うのは『ゲゲゲの鬼太郎』きっかけが多いんだろうなと思いました。ただ怖いだけじゃない、いろんな物語があって、それを創作するときにイメージを膨らましていったんだなと。会場には絵画もあるし立体もあるしアニメーションもあるんですよね!そういうものが全部“鬼太郎愛”に包まれていて、『鬼太郎っていいな』と思うだろうし、絵とか描いたりしたくなるかもしれませんね」と呼びかけていた。